ぐりこのおまけ

気の赴くままに

wuthering heights

嵐が丘 (新潮文庫)

嵐が丘 (新潮文庫)



久しぶりに古典を再読

過去に1度読んだのだが
記憶がうすらぼんやりしてて
まるで初見の本を読了した気分
得したきぶん


面白かった
ひとこと。

ぶっちゃけると
あくの強い性格のヒースクリフとキャサリンが
個性大爆発でしんでいく
というストーリー

正直、この2人の性格の悪さといい
口の悪さといい天下一品なのだが
ある意味で言いたい放題ぶつけ合い放題
それでもお互いに欲してるのはお互いだと
魂から理解していて
バチンバチンぶつかっていくのは
なんとも面白く


それでいて語り手の名手の
ストーリー展開が絶妙であった
嵐が丘の風景がまざまざと浮かぶし
冬の寒さも
風の強さも
心の荒くれようも
すぐそこにあった読書体験であった


エミリー・ブロンテは不思議な世界を描写した
あっちとこっちを
繋ぐ場所が嵐が丘
薄気味悪くも、これが書かれた頃は
時代的にもタブー視されたのではないかなぁ
彼女唯一の作品だし
とかいろいろ思って
大いに楽しみました