ぐりこのおまけ

気の赴くままに

本の立ち位置


本というのは
かつて
知を授けてくれるものだった
ことばは重く
命よりも重いものもあった


意味は変わる
膨大なことばを消費する
そんな時代になった
紙は軽く
存在はうすく
吐き捨てのことば
にはきけだ


気分転換に本屋にいったのだけど
乱雑することばの海に
溺れそうになっただけで


かえってごはんをつくるという
地味な作業の間に
きもちがしずまる
ふしぎなことである